看護師は毎日患者と接触するので、インフルエンザの感染率は高いとの考えに至ることもあるでしょう。一定の時期になると、インフルエンザに感染する患者数が多くなることから、院内という環境にいると感染率が高まるはずですが、実際は看護師の感染率はそれほど高くありません。これは、免疫や耐性ができているわけではなく、一般の人以上に感染対策を徹底しているからです。しっかりと予防接種を受けるうえに、マスクの着用や手洗いうがいなどを徹底しています。
もし、感染対策を実施しなければ、一般の人たちと同じようにインフルエンザに感染するのです。看護師が最も意識しているのは手洗いであり、手洗いによって菌の大半が洗い流されます。水やぬるま湯で洗うだけでは済ませず、石鹸を十分に泡立ててから洗い流すことでさらに菌の除去率が高くなるのです。しっかりと手洗いしたうえで、アルコール消毒をしてウイルスを死滅させる方法が役立ちます。
そして、規則正しい生活を徹底することも、インフルエンザの感染対策として最適です。バランスのいい食生活を徹底する、睡眠時間を十分に確保する、室内の空気が乾燥しないように加湿器を使うなどの対策をしている看護師は少なくありません。家族がインフルエンザに感染している場合、移されてしまう可能性は少なからずありますが、生活リズムを整えて免疫力を強化しておけば、感染リスクを低下させることが可能です。いずれにしても、健康体を維持することが、インフルエンザ対策の要になるでしょう。